マレーシアのDE Rantauノマド滞在を条件付きで最大4年に延長する方針を紹介するイラスト

【速報】マレーシアのノマドビザ、条件付きで最長4年へ|12月1日からの所得・更新条件

マレーシア政府は、外国人のリモートワーカーなどを対象とする「DE Rantau Nomad Pass(=デジタルノマドビザ)」について、2年間の滞在上限に達した既存の保有者に、条件付きで追加の滞在を認める方針を示した。アンワル・イブラヒム首相兼財務相が2026年10月9日、2027年度予算案の発表で明らかにした。

デジタル省は10月11日の声明で、追加期間を2年間と説明した。これにより、条件を満たした場合の滞在期間は合計で最大4年間となる。政府は、国内外の人材を引きつける施策の一つとして位置づけている。

ノマドビザの変更前・変更後と適用日

比較項目変更前変更後適用日・対象
滞在期間の上限合計24か月(2年)条件付きで合計48か月(4年)2026年12月1日からの更新申請
更新回数・期間初回3〜12か月+更新1回(最長12か月)初回12か月+最大3回の更新(各最長12か月)2・3回目の更新受付は2026年12月1日から
IT・デジタル人材の最低年間所得24,000米ドル36,000米ドル2026年12月1日以降に提出する新規・更新申請
非IT人材の最低年間所得60,000米ドル60,000米ドル(変更なし)2026年12月1日以降も同額
3年目に入る際の追加書類2年上限のため、2回目の更新枠なし2回目の更新で、活動・収入・税務状況を示す更新資格報告書(RER)が必須2026年12月1日から受け付ける2回目の更新

※最長4年の滞在は自動付与ではなく、各更新で審査・承認が必要です。既存の許可は従来の条件を守る限り有効期限まで利用できますが、2026年12月1日以降の更新申請には新条件が適用されます。

出典:MDEC 従来制度のFAQ(2026年8月28日版)/拡充制度のFAQ(Q1〜4・15〜17・23・41〜42)。2026年11月4日確認。

ノマドビザ申請に必要な主な要件・書類

職種別の申請要件と、働き方別に用意する証明書類を整理した。所得条件の切替日は2026年12月1日で、同日以降に提出する新規・更新申請に適用される。

確認項目IT・デジタル人材非IT人材
対象職種の例ソフトウェア開発、AI、UX/UI、デジタルマーケティング、デジタルコンテンツ制作など経営、事業開発、財務・会計、人事、法務、広報、コンサルティングなど
最低年間所得
2026年11月30日まで
24,000米ドル60,000米ドル
最低年間所得
2026年12月1日以降
36,000米ドル60,000米ドル(変更なし)
年齢主申請者は18歳超(公式FAQの表記)
パスポート新規申請時の残存有効期間は14か月超
就業・契約の証明会社員:海外企業とのリモート雇用契約。フリーランス:業務委託契約など。契約は申請の3か月以上前に開始していること
収入を証明する主な書類会社員:直近3か月の給与明細・銀行取引明細。フリーランス:直近3か月の請求書・銀行取引明細、入金証明
書類の言語・形式英語、または認証付き英訳を添付。判読できるPDFで提出
承認後の手続きパスポート全ページ、入国印、マレーシアを補償する医療保険、LHDNの所得税登録控えなど。必要に応じてVDR/eVISA、保証書類も提出

※医療保険は最低3か月の有効期間があり、かつパスの全期間を補償するものが必要。拡充制度での更新には、海外の顧客・雇用主への継続的なリモート業務の証明も求められる。3年目の追加書類は上の変更比較表を参照。

※2026年11月4日確認。移行期間中は新規申請の受付が一時停止されているため、受付再開状況と個別の必要書類はMDEC公式案内・申請画面で確認してください。

出典:MDEC FAQ Version 10(Section A Q2・3・8・13、B Q3、C Q5)/拡充制度FAQ(Q12・15・22)。

従来の上限2年から、条件付きでさらに2年

DE Rantau Nomad Passは、一定の資格を満たす外国人がマレーシアで滞在・就労するための許可である。マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)が案内する制度で、オンラインで仕事を行うフリーランスやリモートワーカーなどを対象としている。

MDECの2026年8月28日版の公式FAQでは、最初の滞在許可は3〜12か月で、さらに12か月更新でき、合計の上限は24か月とされている。

今回の発表は、この2年間の上限に達した既存保有者に、追加の滞在とリモートワークを認めるものだ。新規申請時に一律で4年間の滞在許可を与える内容ではない。

IT分野に加え、経営や会計などの専門職も対象

制度の対象は、ソフトウエア開発やデジタルマーケティングなどのIT・デジタル分野に限られない。MDECの公式FAQには、経営者、事業開発、財務・会計、法律顧問、広報など、非IT分野の専門職も含まれている。

最新FAQでは、2026年12月1日以降の新規・更新申請について、IT・デジタル人材の最低年間所得を2万4,000米ドルから3万6,000米ドルへ引き上げる。非IT人材は6万米ドルを維持する。既存の許可は期限まで有効だが、同日以降の更新には新条件が適用される。

12月1日から新制度、更新は1回につき最大12か月

MDECの最新FAQによると、拡充制度は2026年12月1日から適用される。当初の12か月と最大3回の更新で合計最大4年となり、各更新は審査を伴う。従来の24か月を使い切った人も追加更新の対象になり得る。永住権につながる制度ではない。

3年目に入る2回目の更新には、活動・収入・税務状況などを示す更新資格報告書(RER)が必要となる。更新申請中も有効な滞在資格を維持し、現在の許可が切れる前にePASSの更新手続きを完了する必要がある。

移行期間は新規申請を一時停止する一方、初回許可が2027年1月31日までに切れる人の1回目の更新は、必要書類がそろっていれば受け付ける。2回目・3回目の更新受付は12月1日からとなる。FAQでは更新申請時期の説明に表現の差があるため、具体的な受付時期はMDECの申請窓口で確認する必要がある。

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