マレーシアのスタバ、店舗削減後に販売改善|運営会社の赤字が続く背景

マレーシアでスターバックスを運営するベルジャヤ・フードは、2026年6月期の決算で、同国のスターバックス事業の販売が改善したと発表した。営業する店舗は前年より少ないものの、販売の持ち直しがグループ全体の売上増に寄与したという。ただし、運営会社の決算はなお赤字である。

店舗数は2024年の408店から2025年に301店へ

ベルジャヤ・フードの年次報告書によると、マレーシアのスターバックスは2024年6月末に408店、2025年6月末に301店を営業していた。1年間で107店、約26%減った計算だ。2026年6月期の決算資料も営業店舗数の減少に言及しているが、同年6月末の具体的な店舗数は示していない。

店舗削減の前には売上も大きく落ち込んだ。マレーシアのスターバックス運営子会社の2025年6月期売上高は、前期比で約38%減少した。同社は、中東情勢に伴う消費者心理の変化や客足の減少が事業に影響したと説明している。業績の悪い店舗の閉鎖に関連し、資産の価値を引き下げる損失も計上した。

販売は持ち直す一方、赤字は続く

2026年4~6月期について、ベルジャヤ・フードは、マレーシアのスターバックスの販売改善がグループの増収を支えたと説明した。個々の店舗への来客も着実に増えているとの見方を示している。ただし、スターバックスのマレーシア事業だけの2026年6月期売上高や利益は、今回の決算資料では確認できない。

ベルジャヤ・フードの2026年6月期の連結純損失は、親会社株主に帰属する額でRM1億567万(約40億5,726万円)だった。前期から約63%縮小したものの、黒字には戻っていない。この数字には、マレーシアのスターバックス以外の事業や海外事業も含まれる。

店舗ごとの回復が今後の焦点

同社は、店舗網の見直しや経費管理、店舗面積の最適化を続ける方針だ。店頭とデジタルの双方で顧客との接点を強めるとしている。

販売改善が利益の回復につながるかは、引き続き確認が必要である。2026年4~6月期には、前の四半期と比べてグループ全体の税引き前損失が拡大した。同社は、不振店舗に関する資産価値の引き下げなどを理由に挙げている。今後公表される店舗数と業績が、マレーシア事業の回復を判断する材料となる。

円換算について

日本円は、2026年10月25日に確認したInvesting.comのMYR/JPYレートの2026年10月23日終値(1リンギット=38.3956円)で概算し、1万円単位で丸めた。過去の業績も同じレートで換算しており、当時の為替換算額や実際の両替額とは異なる。

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