QSアジア大学ランキング2026|マレーシアの11大学がトップ100入り、日本企業の技術者採用にも注目

大学評価機関の英QSは2026年11月3日、アジア大学ランキングの2027年版を発表した。マレーシアからは55校が掲載され、アジア上位100校に入った大学は前年版の10校から11校に増えた。国内首位はアジア17位のマラヤ大学で、マレーシア国民大学が同国の大学として2校目のトップ20入りを果たした。

上位校には、日本企業向けに採用の場を設けてきた大学もある。アジア25位のマレーシア工科大学では、学内のマレーシア日本国際工科院が、日本企業と工学系の学生を結ぶキャリアフェアを企画してきた。

マレーシア国民大学は24位から20位へ、私立大学も順位を上げる

マラヤ大学は前年版の15位から17位となったが、9年連続でアジア上位20校に入った。マレーシア国民大学は24位から過去最高の20位に上昇した。私立ではテイラーズ大学が32位で国内私大の首位を維持し、サンウェイ大学は55位から47位へ上がり、初めて上位50校に入った。

2026年版から2027年版にかけてマラヤ大学は15位から17位、国民大学は24位から20位、工科大学は25位を維持、サンウェイ大学は55位から47位。
図 マレーシア主要4校のアジア順位。2026年版と2027年版の公表結果を比較した。

「雇用主からの評判」は総合評価の20%

QSのアジア版では、研究者による評価が総合得点の30%、雇用主による評価が20%を占める。後者は、優れた卒業生を送り出していると雇用主が考える大学を調査したものだ。総合順位にはこのほか、研究論文の引用や国際的な研究ネットワーク、学生交流なども反映される。

採用担当者にとって、総合順位は現地の大学を知る手掛かりになる。一方、特定の専攻に日本語で働ける学生が何人いるか、企業がどの窓口から求人を出せるかは、順位からは読み取れない。こうした条件は、実際に採用したい職種に合わせて学部や工科院単位で確認する必要がある。

マレーシア工科大学には、日本企業を対象とした募集実績

マレーシア工科大学のクアラルンプールキャンパスには、2011年に日本政府の協力で設立されたマレーシア日本国際工科院がある。工学の実習に加え、日本語教育や日本企業でのインターンシップに力を入れている。

同工科院の2024年キャリアフェア開催要項は、参加対象を「同工科院の卒業生の採用に関心がある日本企業」と明記している。目的にはインターンシップや共同・受託研究に向けた産学連携も含まれていた。技術者採用や研究連携を検討する企業にとっては、同工科院が具体的な問い合わせ先となる。次回の開催時期や参加条件は、各回の募集要項で確認することになる。

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