マレーシアの貿易手続きサービスを提供するDagang Netは2026年10月21日、港で船舶の入港・出港に関する貨物目録を電子提出するよう、税関当局が通知したと発表した。
入港時は船舶の到着24時間前まで、出港時は出発24時間前までに提出する。本格的な運用開始日は2027年1月1日で、それまではシステム調整などを伴う移行期間とされる。サバ州とサラワク州の開始日は後日発表される。
入港・出港の両方で事前提出が必要に
貨物目録、いわゆるマニフェストは、船舶に積まれた貨物の情報をまとめた書類である。税関が貨物の内容を把握するために用いられる。
Dagang Netは、マレーシア税関が10月19日付で出した通達に基づき、入港・出港の双方で電子提出が必要になると案内している。同社は船舶や貨物の目録を当局へ送信する「eManifest」など、貿易手続き向けの電子サービスを提供してきた。
荷主は船会社や物流会社との情報連携を確認
船便でマレーシアとの輸出入を行う日本企業にとっては、貨物情報を物流会社などへ渡す時期が実務上の確認点となる。
今回の通知は、マニフェストを荷主自身が直接提出すると定めたものではない。実際の提出担当者や必要な情報、荷主からの書類の締め切りは、利用する船会社やフォワーダーに確認する必要がある。
船便の到着・出発の直前に書類を準備する運用では、提出に必要な情報を早めに確定できるか、社内外の担当者間ですり合わせておきたい。
サバ・サラワクの開始日は後日発表
Dagang Netの通知では、東マレーシアに位置するサバ州とサラワク州の適用開始日は別途発表するとしている。2027年1月1日を、両州を含むすべての港に一律で適用すると判断しないことが重要だ。
移行期間中は、段階的な運用とシステム調整が行われる。対象港を利用する企業は、本格運用までに利用する物流事業者へ手続きの変更点を確認し、両州についても今後の案内を確認する必要がある。
出典を見る(2件)
Dagang Net「Notification on Mandatory Electronic Submission of Inward and Outward Manifests」(2026年10月21日)
Dagang Net「Trade Facilitation Services」
